地震節用難事尽

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メタデータ / Metadata
資料番号
II-01-007

サブコレクション
石本コレクションII

内容分類
災害

資料分類
鯰絵

年月日
安政2年10月2日

印刷分類
墨一色

備考
II-01-002からII-01-007は6枚続き/3コマ目の画像は当資料の翻刻

資料解説
江戸時代に教科書とされ、江戸町人に普及した往来物に『小野篁歌字尽(おののたかむらうたじづくし)』がある。これは、漢字の学習のため、偏や旁の共通する漢字を集め、それを覚えるための歌を記したものである。『小野篁歌字尽』のパロディーには、すでに曲亭馬琴の『无筆節用似字尽(むひつせつようにたじづくし)』や式亭三馬の『小野〓[*編集注 竹かんむりに愚]?字尽(おののばかむらうそじづくし)』などがあり、面白可笑しい漢字が考案されている。この「地震節用難事盡」でも、難字ならぬ「難事」があげられ、二十四の文字が並んでいる。一見、難しそうな字が記されているが、内容的には、例えば「はりをち(梁落ち)」という読みの漢字が「骨」偏に「折」という字になっている(家屋の倒壊で梁が落ち、下敷きとなって骨を折る)など、わかりやすい。なお、この「地震節用難事盡」にも、『不用大変勧進要文集』(II-01-006)と同じ「大道散人」の名が記されている。さらに、鯰の絵の横には、「鈍画」という文字と菱形に「文」の字の印が見えるが、菱形に「文」の字の印は、カタカナの「ロ」に「文」、つまり「ロ文=魯文」と解釈できる。地震当時、仮名垣魯文は鈍亭魯文と名乗っていたが、「鈍画」や菱形に「文」の字の印からも、この摺り物は、魯文の記したものと考えてよいだろう。【湯浅淑子】

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