明治十四年十一月十五日ヨリ世界転覆噺

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メタデータ / Metadata
資料番号
I-03-010

サブコレクション
石本コレクションI

内容分類
その他

資料分類
錦絵

年月日
明治14年11月15日

印刷分類
木版(多色)

出版事項等
画工編集発行:弓町2番地 松井栄吉/価:5銭

縦×横(cm)
70×48

備考
400年前の予言で、明治14年11月15日から数十日間に世界が転覆する噺を描いた資料

資料解説
四百年前のイタリヤの預言者は、四百年後の明治十四年(千八百八十一年)十一月十五日地球は十五日間次々と天地がつぶれるような火山爆発、津波洪水、大地震などが続発し、遂にすべてのものは火山噴火のために溶けてしまうと予言した。イギリス人リンコーンシャーなる人物はこの予言が的中したら、気球に乗って地球を離れれば救われると提言する。この種の世界転覆の予言として著名なのは四百年後の世の終末を予言した詩人にして、天文学者、さらには医学、博物学を修めたというノストラダムス(一五〇三~一五六六年)であろう。その『予言集』によれば、その四行詩に凝縮された表現からはあらゆる世の明暗が暗示的に語られ、何世紀にもわたってその予言に関する解釈が行われてきた。ここでは、その予言のうちの天変地変の部分を述べているのであろう。原典に地震の元凶が鯰とされているわけではない。気球に乗って逃げるのは人間、世界転覆で犠牲となっているのが鯰である点もなかなか風刺が効いている。あるいは安政江戸地震の鯰絵の記憶が強烈に人々のなかで生きていたことを語るものかもしれない。【北原糸子】