諸職吾沢銭

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メタデータ
資料番号
I-04-020

サブコレクション
石本コレクションI

内容分類
災害

資料分類
鯰絵

年月日
安政2年10月2日

印刷分類
木版(多色)

縦×横(cm)
37×50.5

備考
2枚組

資料解説
安政江戸地震後のにわか復興景気で儲けた屋根屋・材木商人・土方・かわら版屋・車夫などが、地震鯰を神様のようにあがめ、一層儲かるように願いを掛けている。かわら版屋は「わしらなんぞは、火事だの地震だの世間の騒ぎがないと餓鬼道の体相だ」などと述べている。江戸の余震も治まり、建築三職をはじめ建築資材を商う商人や職人たちが大いに潤い、彼らの儲けが消費されることで、にわか好景気の恩恵にありつく人々が増えていったのである。戯画的に描かれた神様に庶民が願を掛けたり、願いが叶ったお礼を述べる図は、幕末の絵師・歌川国芳が、江戸で爆発的な信仰を集めた「流行神(はやりがみ)」を描いた錦絵でしばしば用いている。本図も歌川国芳門下の浮世絵師による作品であろう。画面上部には「地震から改めて代(世)が直り、家もゆったり、仁(人)もゆったり」と、地震後の「世直し」気分を盛り上げる讃が書かれる。「よなおし」という言葉は、江戸時代には地震避けのまじないとして使われていたが、本作では漠然と世の中が好転する「世直し」との掛け言葉になっている。【富澤達三】