治る御代ひやかし鯰

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メタデータ
資料番号
II-02-013

サブコレクション
石本コレクションII

内容分類
災害

資料分類
鯰絵

年月日
安政2年10月2日

印刷分類
多色

備考
同資料:I-02-084

資料解説
安政二年十一月四日には幕府は火事で焼け落ちた吉原に仮宅(かりたく)(仮の遊廓)の営業を認めた。本作は「瓢箪鯰」に題材を採ったもので、賑わう仮宅に地震鯰が現れたところ、禿(かむろ)と花魁に見つかり、瓢箪に似た形の鹿島の徳利で押さえつけられてしまった、という内容である。「瓢箪鯰」とは大津絵の画題として有名で、丸い瓢?でぬらりくらりとした鯰を押さえるのは猿知恵に等しく、人の心はつかみ難いことであるという意味である。十月二日の地震発生直後から、江戸には周辺地域から復興のための人手不足を予想し、ひと儲けを狙う人々が押し寄せた。また江戸の武家地では、国元などから職人を数倍の高賃金で呼び寄せ、屋敷の修理を行わせた。そうした地震の痛手とは無縁な、懐のあたたかい「おのぼりさん」達が、江戸の見物を兼ねて仮宅に遊んだこともあったのだろう。本作では、前出の『しんよし原大なまづゆらひ』(I-02-125)とは対照的に、花魁が地震鯰を大歓迎していることから、仮宅復興期(十一月四日以降)の作品だと推定される。【富澤達三】