Rousseau's Bekenntnisse / uebersetzt von H. Denhardt.
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メタデータ / Metadata
- 書名よみ
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Rousseau's Bekenntnisse / uebersetzt von H. Denhardt.
- 書誌情報
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Leipzig : Reclam, [1---]. 2 v. ; 15 cm.
- 請求記号
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鴎H400:258
- 画像
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書入頁
- 内容記述
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ルソー『告白』。 同書の翻訳『懺悔記』を制作する際に底本としても使われた。明治21(1888)年の時点で、全訳出の計画があったというが、実際は要約や省略を含む抄訳となった。 女性に対する露出によって快感を得ていた事を述べた箇所(本書第3巻)の欄外に「Exhibitioner」(露出者の意か)、寄宿先の牧師の娘に受けた折檻によって官能に目覚めた事を述べた箇所(本書第1巻)に「Pfarrers Tochter in Vassey」(ボセーの牧師の娘、の意か)などとある。鴎外のルソーへの言及には、他に『ルーソーガ少時ノ病ヲ診ス』、石川戯庵による全訳書『懺悔録』(大日本図書,大正元(1912)年)の序文『「ルッソォ懺悔録」序』があり、本書への書入れの多さも相まって、関心の深さが窺える。 『ルーソーガ少時ノ病ヲ診ス』では、クラフト・エービング(R. von Krafft-Ebing)の著書『変態性欲心理』(Psychopathia sexualis、鴎外は『華癲論』または『房惟心疾』と訳す。所蔵なし)に上記のようなルソーの症例が記されていない事に疑問を呈している。本書第3巻には「Zur Psychopathia sexualis」(変態性欲心理と比較せよ、の意か)と、対応する書入れがあった。また、そこで引用された訳文は『懺悔記』の文章とは異なっており、『懺悔記』訳出にあたって鴎外が新たに訳文を作成し直した事がわかる。(河・山)
関連作品: 『懺悔記』(全集2巻)
関連作品: 『ルーソーガ少時ノ病ヲ診ス』(全集29巻)
関連作品: 『「ルッソォ懺悔録」序』(全集38巻)
参考文献: 小堀桂一郎『森鴎外−文業解題』翻訳編,岩波書店,1982年
- 区分
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洋書
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