唐女郎魚玄機詩(トウ ジョロウ ギョ ゲンキ シ) .

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メタデータ / Metadata
書名よみ
トウ ジョロウ ギョ ゲンキ シ

書誌情報
[長沙] : [葉徳輝], 光緒25[1899]題 12, 4, 8, 1丁 ; 24cm 注記: 題簽(墨書)の書名: 魚玄機詩 ; 版心の書名: 魚玄機 ; 禮居藏宋臨安府棚北睦親坊南陳宅書籍鋪印本景刊 ; 左右双辺有界 ; 附: 魚玄機事略 ; 巻首の森鴎外識語に「佐々木信綱君將來」と書入れあり

請求記号
鴎E45:991

画像
書入頁

内容記述
歴史小説『魚玄機』(『中央公論』30年8号,大正4年7月)の資料の一つ。 「佐々木信綱君将来」と鴎外墨筆の前識語がある。佐々木信綱宛の書簡(明治37年(1904)2月,全集書簡番号337)に「其節御寵贈之詩集今日一読仕候」云々とあり、この前後に本書が信綱より贈られたものと推定される。同書簡には「見レバ作者ハ別品ニテ女道士兼芸者ト云フヤウナル人物ニテソレガ又嫉妬デ別品ノ女中ヲ殴チ殺シ獄ニ下リタリトアリ実ニ芝居ニデモアリサウナ珍事ニテ面白ク存候」との感想が述べられており、これが後年『魚玄機』の構想につながったのだろう。 『魚玄機』のもう一つの資料である『温飛卿詩集』(鴎E45:1119)は大正4年(1915)6月4日の日記に「文求堂に往きて温飛卿集を買ふ」とあり、作品執筆直前に購入している。 なお小説『魚玄機』の末尾には「参照」としてのべ28点の書名が列挙されているが、鴎外が直接見た本は本書『唐女郎魚玄機詩』と『温飛卿詩集』のみで、残りは両書巻末の付録(本書の場合は「魚玄機事略」)に引かれている書目である。(梅)
関連作品: 『魚玄機』(全集16巻)
参考文献: 尾形仂『森鴎外の歴史小説 史料と方法』筑摩書房,1979年

区分
和書