能改菴末茶式(ノウカイアン マッチャシキ) . [写本]

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メタデータ / Metadata
書名よみ
ノウカイアン マッチャシキ

書誌情報
([製作地不明] : [森鴎外], [1---]) 1冊 ; 25cm 表紙タイトル:末茶式 注記: 書名は巻頭による ; 写本 ; 和装. 袋綴じ

請求記号
鴎YB20:102

画像
全頁

内容記述
全丁鴎外の自筆による。能改庵《のうかいあん》とは江戸初期の茶人片桐石州の庵号。石州は四代将軍徳川家綱のために『茶道軌範』を作り、茶湯指南となった人物。石州流茶道の創始者であり、これはその作法を記した本の写しと見られ、茶具の配置、茶の手順が、第一~第三十八の段階をおって簡潔に説明されている。 鴎外の祖父玄仙は石州流の茶を嗜み、父静男もまた茶を愛好したことが知られており、本書は祖父や父の影響により作成されたと考えられる。鴎外の自伝的短編小説にも父をモデルとした人物について「中年の頃、石州流の茶をしてゐたのが、晩年に国を去つて東京に出た頃からひき茶を止めて、煎茶を飲むことにした」(『カズイスチカ』)、「博士の父は茶が好きで、或る日茶会を催さうとした」(『本家分家』)といった記述が見られるが、これらの小説と何らかの関係があると推察される。なお、鴎外文庫には、この他茶道に関する書物が複数所蔵されているが、本資料と類するものに、『茶事雑抄』(鴎YB20:76、鴎外自筆)、『井伊大老茶道談』(鴎YB20:82)、『半政庵茶規』(鴎YB20:101)(石州流の系統図があげられている)などがあり、鴎外が茶道に一貫した関心を抱いていたことがわかる。(渋)
関連作品: 『カズイスチカ』(第8巻)
関連作品: 『本家分家』(第16巻)

区分
和書