演劇改良意見(エンゲキ カイリョウ イケン) / 末松謙澄述.
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メタデータ / Metadata
- 書名よみ
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エンゲキ カイリョウ イケン
- 書誌情報
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東京 : 文學社, 1886.11 76p ; 19cm 注記: 市東謙吉筆記
- 請求記号
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鴎F70:51
- 画像
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書入頁
- 内容記述
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演劇改良運動の主導者である明治大正期の政治家末松謙澄による演説を評論にまとめたもの。鴎外の書き入れは、傍線や、「名文句」「女優」などといったキーワードの抜書きなどである。本書が刊行された明治19年(1886)には、鴎外はドイツに留学しており、いつ読書が行われたかは定かではない。だが、同書の内容を踏まえて、明治22年(1889)に「演劇改良論者の偏見に驚く」や「再び劇を論じて世の評家に答ふ」(全集22巻)を発表しているので、それ以前の書入れと思われる。 末松は、本書において、歌舞伎など従来の日本の演劇のあり方を批判的に捉え、西欧型の劇場や脚本の改良、女形にかわる女優の登用などを説いた。これに対し、鴎外は、演劇における脚本(=戯曲)の重要性を唱え、劇場改良ばかりに目を向ける当時の改良運動の方向性に疑問を投げかけた。(神)
関連作品: 「演劇改良論者の偏見に驚く」(全集22巻)
関連作品: 「再び劇を論じて世の評家に答ふ」(全集22巻)
参考文献: 竹盛天雄「後れてきた演劇改良論者としての鴎外と『折薔薇』の翻訳」(平川祐弘・平岡敏夫・竹盛天雄編『講座森鴎外』第3巻 鴎外の知的空間,新曜社,1997年)
- 区分
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和書
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