古文六十泉(コモン ロクジュウセン) . [写本]
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メタデータ / Metadata
- 書名よみ
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コモン ロクジュウセン
- 書誌情報
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([製作地不明] : [中村不折], [1---]) 1冊 : 図版 ; 24cm 注記: 写本 ; 和装. 袋綴じ
- 請求記号
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鴎N50:83
- 画像
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全頁
- 内容記述
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中村不折編の拓本集。「不折拝呈 鴎外先生恵存」の献辞がある。周~隋代の中国古銭の拓本60葉を貼付した私家本である。不折が本書を編んだ目的や、鴎外への寄贈の経緯などは詳らかでない。なお「泉」とは「銭」の意味である。 中村不折は画家・書家として著名であるが、書道史研究の目的で蒐集された膨大な不折コレクションの中には中国古銭も多く含まれるようである。ただし本書の拓本の中には「泉在園」、「宝泉舎」、「静修軒」等の印記をもつものがあり、これらはおそらく当時の著名な古銭研究家たちの所蔵していたものと思われる。 近世には文人たちの間で古銭の収集や研究が流行しており、『伊沢蘭軒』その百五十一では蘭軒の三子柏軒が古銭収集を始めたことを述べ、文人たちの「古泉癖」について触れている。また渋江抽斎に古銭の趣味があったことも度々書かれている。鴎外自身に古銭癖があったかどうかは不詳であるが、ノート『金銀銅價考』(鴎N50:79、本データベースに収録)を作るなど貨幣経済史には関心を寄せていたものらしい。なお鴎外文庫には関連すると思われる書物として今関天彭『支那貨幣小史』(鴎N50:94)、山辺久太郎『古銭価格年鑑』(鴎N50:97)、等が所蔵されている。(梅)
- 区分
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和書
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