資料の解説

医学図書館には1961年に開館した当時から「医学史料展示室」という古医書を展示・保存する部屋があり、資料の一部は展示ケースで見られるようになっていた。

開館当初に所蔵されていたのは、幕末明治から伝わる東西の古医書や解剖図、ワルダイエル文庫、元教授使用の文房具などの遺品だった。
その後、呉秀三文庫、三宅文庫、太田資料等の名誉教授旧蔵の資料が寄贈され、コレクションは拡大した。
小金井教授旧蔵の資料は以前から通常の書庫に配架されていたが、小金井文庫として史料室で保管することとなった。
元教職員や卒業生からの寄贈、病院や各教室から移管された資料のうち「貴重資料等の指定・運用に関する規則」により史料室に配架されたものもある。
明治35年からの卒業アルバムも貴重資料として保存している。

平成11年(1999年)に医学図書館で開催した牛痘種痘渡来150年・大学東校130年・鉄門倶楽部設立100年「西洋重要医学古書展示会」など、資料原本の展示を行っていたが、平成18年(2006年)から資料の電子化を開始し医学図書館サイト上に「デジタル史料室」を公開した。
令和3年(2021年)に東京大学デジタルアーカイブズ構築事業により、IIIF準拠での公開に移行した。

各コレクションの解説

東京大学医学図書館所蔵コレクション一覧/史料室所蔵資料(原本)の利用方法(東京大学医学図書館サイト)
https://www.lib.m.u-tokyo.ac.jp/lib/collections.html