資料の解説

Fragment of an Address to the Jewsについて

"Fragment of an Address to the Jews"は、東京大学総合図書館の貴重図書として所蔵されているパーシー・ビッシュ・シェリー(Percy Bysshe Shelley, 1792-1822)の手稿です。この資料は、1902(明治35)年に土井晩翠(1871-1952)がイギリスに赴いた際、Richard Garnett(1835-1906)を訪問し受け取ったものとされています。総合図書館には、土井家と縁のある中野好夫(1903-1985)の意向により中野家から寄贈されたと伝えられています。

この手稿をデジタル化しインターネットで公開するにあたり、本学大学院総合文化研究科のアルヴィ・宮本・なほ子先生に多くの示唆に富んだご助言をいただきました。特に、これまで総合図書館ではこの手稿に"A manuscript, written in his own hand"あるいは"パーシィ・ビッシュ・シェリー草稿"というタイトルを付与していましたが、アルヴィ・宮本・なほ子先生の呼びかけによりNora Crook先生(Anglia Ruskin University)、Michael Rossington先生(Newcastle University)、鶴見太郎先生(本学大学院総合文化研究科)との検討が進められ、"Fragment of an Address to the Jews"というタイトルで公開することとなりました。

また、この手稿に関しては、1923(大正12)年に発行された雑誌『英文學研究』(東京帝國大學英文學會編)の別冊第二「シェリ研究」に、斎藤勇先生(1887-1982)の論考と、市河三喜先生(1886-1970)の翻刻テキストが掲載されています。今回、斎藤勇先生、市河三喜先生それぞれのご遺族から電子化及び一般公開のご許可をいただき、この論文も公開することができました。"Fragment of an Address to the Jews"と併せてどうぞご利用ください。


斎藤勇, 市河三喜 著「巻頭の冩眞版について」

 東京帝國大學英文學會編『英文學研究』別冊第二
 シェリ研究 The Shelley memorial volume
 研究社, 1923.2刊  掲載

『英文學研究』別冊第二として刊行された「シェリ研究」に掲載された論文「巻頭の冩眞版について」をPDFでご覧いただけます。なお、以下のとおり二次利用の条件が異なっています。二次利用を行う場合は、以下に明示する条件に沿ってご利用ください。